確かに、地方で創った物を高く売れる大消費地に移送することは地方にとって非常に重要なことです。 しかし、食料と同じ生活の基盤である電力やエネルギーを考えるとき、自分たちの使うエネルギーは中央や大消費地に影響されず、自分たちで選択し自分たちで決定することが必要なのではないでしょうか。
一方で いまや、地球温暖化は待ったなしの状況まで進んでおり、このままの状況が続くと100年先には地球の温度が4度上昇するといわれています。温度が4度上昇するということは海面水位が80cm上昇すると予想されており、島国である私たち日本にとって大きな影響を受けることは必至です。
更に言えば、海面水位が上昇すれば地表が少なくなるという単純なことではなく、湿地帯が増え、蚊などが媒介する病気が蔓延すること、貴重な飲み水である地下水の質も塩分濃度が高まり飲料には適さない状況になり、穀物を育てる肥沃な土地も減少してゆきます。
かたや、異常気象を引き起こし、南部アフリカのように大干ばつやアメリカ大陸ヨーロッパのように豪雨や寒波が幾度となく襲来し 人が生きてゆくことさえ危ぶまれる状況に陥ります。
この奇跡の地球が悲鳴を上げ始めているのです!このままでは私たちの子孫にこの地球を引き継がせてゆくこと自体が非常に困難になります。
行動するときは今です!
地球温暖化を進める化石燃料によるエネルギー消費を止め、自然エネルギーと技術革新の進んだ新しい水素エネルギー生産方法に切り替え、中央や大消費地からの呪縛からとき離れようではありませんか。
ここに、ひとつの例があります。
ドイツベルリン近郊にあるヴィルドボルツリード村です。
人口2500人の小さな村は自然とエネルギーと新しい技術である水素による蓄電技術を駆使し、なんとエネルギー自給率500%の村として脚光を浴び、連日、世界から視察を兼ね新たに観光産業や自然エネルギーの研究産業が芽を吹き始めています。
余った電力は燃料電池の形や送電線網を利用して近郊の都市や国に販売されており、その資金は新たな自然エネルギーの開発に使用される好循環を生み出しています。
まさに、ここに日本の地方の未来が見えます。
日本の地方創生のモデルのひとつが見えます。緑豊かな地方から地球温暖化に取り組んでゆかなければなりません。
私たちは、既成概念や過去の成功体験、横並の掛け声だけの政策に囚われることなく、自然エネルギーと水素エネルギーをキーワードに地方から地球温暖化に取り組み、奇跡の地球を次の世代に引き継いでゆくお役に立ちたいと願っております。 皆様方のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。